Cloudflareは2026年9月16日、Python WorkersにおけるHyperdriveのサポートを開始しました。これにより、Pythonで記述したWorkerから外部のPostgreSQLおよびMySQLへ直接接続できるようになりました。
AWS、Google Cloud、Azure、Neon、PlanetScaleなどで運用しているデータベースを移行することなく利用できるため、API基盤のみをCloudflare Workersへ移行する構成が容易になります。
Hyperdrive導入のメリット
Cloudflare Workersは世界各地のエッジ環境で実行される一方、データベースは特定リージョンに集約配置されているのが一般的です。リクエストごとに遠隔地へ新規接続を行うと通信遅延の原因となりますが、Hyperdriveが接続プールとクエリキャッシュを担うことで、低レイテンシなアクセスを実現します。
対応ライブラリと接続構成
データベースの接続情報はHyperdriveのBinding経由で取得するため、コード内にホスト名やパスワードを直接記述する必要はありません。FastAPIと組み合わせたWeb API開発にも対応しています。
- PostgreSQL: asyncpg(推奨)、pg8000、psycopg
- MySQL: aiomysql(推奨)、pymysql
設定とデプロイ要件
- 設定要件: compatibility_date を「2026-09-08」以降に指定し、compatibility_flags = [“python_workers”] を設定
- デプロイ: uv環境下でPywrangler(uv run pywrangler deploy)を利用可能
留意事項(Beta版)
本機能は現在Beta版での提供となっており、一部機能に制限があります。
- SQLAlchemyは同期ORMのみ対応(greenlet非対応のため、Async SQLAlchemy ORMは利用不可)
- 低レベルSocket操作に一部制限あり
公式サンプルのあるasyncpgやaiomysqlを直接利用する構成が推奨されます。
料金プランと利用枠
- Workers Free: 1日あたり10万クエリまで無料(毎日00:00 UTCリセット、SELECT/INSERT/UPDATE/DELETE/CREATE等が対象)。データ転送に伴う追加のegress料金は発生しません。
- Workers Paid: クエリ数無制限。接続プールおよびキャッシュ機能も追加料金なしで利用可能。
既存のデータベース資産を維持したまま、エッジ環境におけるPython APIの挙動を無料枠から検証できます。


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