Gensparkが公開している無料のオフィスソフト「GenOffice」が、WindowsとMacに加えてLinuxでも利用できるようになっている。
GenOfficeは、文書作成、表計算、プレゼンテーション、PDF編集をまとめたオフィスソフトである。.docx、.xlsx、.pptx、.pdfといったMicrosoft Officeでよく使われるファイル形式を直接扱える。ソースコードも公開されており、通常の編集機能は無料で利用できる。
GenOfficeとは
GenOfficeはGensparkが2026年8月に公開したオープンソースのオフィスソフトである。文書作成のDocs、表計算のSheets、プレゼンテーションのSlides、PDF編集機能などが一つの環境にまとめられている。
Microsoft WordやExcelなどで使われるファイル形式を扱えるため、別の形式へ変換してから編集する必要がない。
Linux版も利用できる
公開当初はWindowsとMac向けとして案内されていたが、現在はLinux版も配布されている。
UbuntuやDebianではdeb形式を利用できる
UbuntuやDebian系のLinuxでは、deb形式のインストーラーを利用できる。公式GitHubではx86_64向けのLinux版が案内されており、Ubuntu 22.04以降に相当するglibc 2.34以上が必要とされている。
そのほかのLinuxディストリビューション向けにはAppImageも用意されている。AppImageは一般的なインストーラーとは少し異なり、ダウンロードしたファイルに実行権限を与えて起動する形式である。
WordやExcelのファイルをそのまま編集できる
GenOfficeはAI機能だけを目的としたソフトではなく、通常のオフィスソフトとしても利用できる。Wordの.docx、Excelの.xlsx、PowerPointの.pptx、PDFなどを開いて編集できる。
文書作成
Docsでは.docxファイルを扱える。段落の編集、コメント、変更履歴、数式などにも対応している。公式リポジトリでは、変更した部分を中心に書き換える仕組みを採用し、元のWordファイルのレイアウトをできるだけ維持する設計としている。
表計算
Sheetsでは.xlsxファイルを読み書きできる。数式のほか、グラフ、ピボットテーブル、条件付き書式などにも対応している。
プレゼンテーションとPDF
Slidesでは.pptx形式のプレゼンテーションを扱える。PDFを編集する機能も用意されており、文書、表計算、プレゼンテーション、PDFを一つのソフトで扱える構成となっている。
AI機能はGensparkのクレジットを使用する
GenOfficeにはGensparkのAI機能も組み込まれている。文章の書き換え、データ分析、スライド作成、PDFの要約などを編集画面から指示できる。
ただし、AI機能まで無制限に無料で使えるわけではない。通常のオフィス編集機能は無料だが、AIを利用する際にはGensparkのクレジットを消費する。
WordやExcelの代替として使う場合と、AI機能を頻繁に利用する場合では、必要な費用が異なる点には注意が必要である。
通常のファイル編集はローカルで行われる
GenOfficeのプライバシーポリシーによると、通常の文書編集ではファイルをGenOffice側へアップロードせず、端末内で開いて保存する仕組みになっている。AI機能を使った場合は、処理に必要な情報がネットワーク経由で送信される。
公式ビルドでは利用状況の統計情報が初期状態で有効になっている。気になる場合は、導入後に設定画面を確認しておくとよい。
まだアルファ版である点には注意
GenOfficeは現在も開発途中のアルファ版として提供されている。重要なWord文書やExcelファイルを扱う場合は、元ファイルのバックアップを残した状態で試す方がよい。
Microsoft Officeと完全に同じ表示や動作になることを前提に使う段階ではない。一方で、Windows、Mac、Linuxに対応し、一般的なOffice形式を扱え、通常の編集機能を無料で利用できる。
Microsoft Office以外の選択肢を探している人や、AI機能を組み込んだオフィスソフトを試したい人は、GenOffice公式ページまたはGitHubから確認できる。

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